募集・反響・原状回復、それぞれの最重要ポイント
空室が出たとき、不動産オーナーはつい焦りがちです。
私も過去に「退去?どうしよう…」と不安になったことは何度もあります。
ですが、こういう時こそ落ち着いて“やるべきことを淡々とこなす”のが最大の防御策です。
大前提:退去連絡は「即日報告」
まず、絶対に押さえておくべきことがあります。
それは、入居者からの退去通知を、管理会社が即日(または翌営業日までに)報告すること。
これは最低限の連携であり、守られない管理会社は論外です。不動産はあくまでオーナーの所有物であり、管理会社その資産・収益性確保のためのパートナーです。
「退去連絡を1週間以上放置された」そんな会社は信頼に値しません。
賃貸経営はスピード勝負。
退去から次の入居までの時間を、いかに短くできるかがオーナーの利益を守るカギになります。この大前提は是非心に留めておきましょう!
募集条件は「自分でも調べる」が鉄則
退去報告を受けたら、次の入居に向けて募集条件を見直すことが最優先です。
管理会社任せにせず、オーナー自身も周辺相場をしっかり確認しましょう。
具体的なチェックポイント
- 管理会社に現状の提案条件をヒアリング
- SUUMO・アットホームなどで周辺物件の賃料・設備を調査
- 差別化できる設備が導入されているか?
差別化できる代表的設備
- ウォシュレット
- 宅配ボックス
- ネット無料
- オートロック
- 室内物干しワイヤー
- 浴室乾燥機
- トイレのスマホスタンド
「現状維持」ではなく、「収益向上」を目指す姿勢が大切です。
募集後は1〜2週間ごとに「反響チェック」
物件が公開されたら、入居希望者からの反響を定期的に確認するようにしましょう。
1〜2週間ごとに管理会社へ問い合わせ、以下の点をチェックします。
チェック内容
- 問い合わせ件数
- 内覧数
- どの媒体からか?
定期的なやり取りが「満室経営への本気度」を伝えるアピールになります。
また、反響が少ない場合は、時期や需要を踏まえて条件の見直しが可能になります。
原状回復は「即見積・即判断・2週間以内完了」
退去後の原状回復工事は、スピードと判断力が命です。
やるべきこと
- 退去前〜直後に見積もりを依頼
- 内容を精査し、不要な工事は省く
- 退去から2週間以内の完了を目安に、事前に管理会社と取り決め
“すぐ住めそうな部屋”を維持する意識が大切です。
放置された部屋は、内覧時の印象を悪くし、結果的に空室期間が延びてしまいます。また、工事内容については過剰に見積作成を行う管理・建設会社も存在ますので、あくまで不動産オーナーの責任で最終的に必要な項目を選定する必要があります。
✅ 空室対応の3ステップまとめ
空室が出たときは、焦らず・冷静に・素早く動くこと。
「収益を守るには、仕組みと習慣が必要」です。
- 募集条件を自分の目で見直す
- 反響は1〜2週間ごとにチェック
- 原状回復は即見積・2週間以内完了
この3つを守るだけで、空室期間を最小限に抑えることができます。
4月〜9月の間は閑散期となり、厳しい時期もありますが、この基本を抑えておくことが重要です。あなたの物件も、次の入居者をすぐに迎え入れられるはずです。
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